昨年から今年にかけてのインフルエンザの流行は、B型の大流行で随分様相がいつもとはことなっておりました。
元来、B型インフルエンザはあまり変異はいたしませんが、流行株が少しづつ変りつつあります。
次期インフルエンザワクチンでは、B型について流行の兆しのあるタイプの株に変更されました。
インフルエンザワクチンは2種類のA型株と1種類のB型の混合ワクチンですが、B株の変更は久しぶりのことです。
尚、A型H3N2型についても変更がなされております。
詳しい内容は下記の厚労省からの広報をご覧下さい。
※国立感染症研究所における検討の結果、
○A/H1N1の型については、流行中の株は2011/2012シーズンのワクチン株と抗原性に大きな違いはないことなどから、A/カリフォルニア/7/2009(H1N1)pdm09 (X-179A)(2011/2012シーズンと同じ)を選定した。
○A/H3N2の型については、流行株に対する交叉免疫性、ワクチンの製造におけるウイルスの増殖性などについて、他の類似ワクチン株と比較した結果、A/ビクトリア/361/2011(IVR-165)が総合的に最も適切であると判断し、製造株として選定した。
○B型については、@日本を含め、世界的にはビクトリア系統が流行の主流であるが、山形系統も徐々に増えていること(ただし、中国を除く)、A日本人はビクトリア系統に対する抗体保有レベルは全年齢層で高いが、山形系統に対する抗体レベルが低く、山形系統が流行の主流となった場合、流行が大きくなる可能性があること、などを踏まえ、山形系統からB/ウイスコンシン
/1/2010(BX-41A)を製造株として選定した。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002b5l0-att/2r9852000002b5n6.pdf
2012年07月05日
次期インフルエンザワクチンについて
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